文と絵:河田桟
編集とデザイン:賀内麻由子
B6変型判 232ページ
ISBN 978-4-906900-01-5
『馬語手帖』の続編。
「ウマとヒトのコミュニケーション」についての本、であることはたしかなのですが、これまでの「ヒトとウマの常識」からは、だいぶかけ離れているかもしれません。
身体的に力がなかったり、ウマに対して強く接することが苦手だったり、という、ある意味では「弱い」部分を持ったヒトが、ウマとコミュニケーションを取るためにはどうしたらよいかを考えていく本、と言ったらいいでしょうか。
与那国島の自然の中で、相棒のウマと暮らしているうちに見えてきた、これまでとはちがうコミュニケーションの形について、とても個人的な視点から書いています。
ヒトが答えを決めて、それに添うようウマに動いてもらうのではなく、ウマの話に耳を傾けながら、一緒に考え、一緒に答えを探していく、静かなコミュニケーションです。
強くならずとも、ウマとつきあうことはできますよ、そこにはものすごく豊かな世界が広がっていますよ、と、だれかに伝えたくて、この本を作ったのかもしれません。